「とりっく おあ とりーと!」
突然開かれた扉の音や投げかけられた言葉に驚くよりも、
脚に釘付けになった俺を誰が咎められるというんだ。
+++パンプキンオレンジ <現代版BASARAダテサナ>+++++++++
「…幸?」
「お菓子をくれなきゃイタズラするでござるよ!」
ぱたぱたと歩み寄ってくる幸をいまだに信じられないような目で俺は見つめたままだった。
「…政宗殿?…あの、イタズラするでござるよ…?」
ぽかん、と見つめたままの俺を幸が怪訝そうに覗き込んできて、俺は慌てて座ったままだった椅子から腰を上げた。
「い、イタズラって、お前…」
「きょうはハロウィンでござろう?片倉殿に教えていただいたのでござる!」
そういって楽しげに笑う幸の姿は、いったいどこから仕入れてきたのか問い詰めたくなるような姿で。
頭には赤い大きなリボン。
はためくマント。
ごてごてと装飾の付いたおもちゃのステッキ。
そして極め付けが、
丈の短いスカートから覗くかぼちゃぱんつ。
そこからすらりと伸びた脚は、俺を誘惑するのに十分すぎた。
きょとんとした顔で、動けない俺をじっと見つめたままの幸の腕を徐に掴み引き寄せた。
「ぅわ…っ!」
バランスを崩して倒れこんできた幸を容易く受けとめ、抱え込む。
幸は目を白黒させて俺を見上げてきた。
「ま、政宗殿…?」
「お菓子は、あとでやる」
「は、はぁ…」
幸を抱き上げると、俺は立ち上がりその身をベッドに放り投げると、その上に圧し掛かった。
ぱちぱちと瞬く幸が、どうしたのかと俺を見上げてくる。
「な…っ!ま、まさむねどの…?!」
「Trick or Treat?」
「え…あ、あの…」
「お菓子くれないのか?」
「あああ、あの…そ、某…」
「くれないなら、イタズラしてもいいんだよな…?」
鼻先が触れ合いそうなほど近づき、目を眇めながら見つめると幸は頬を仄かに染めた。
何時までたっても初心な反応に楽しくて思わず笑いがこみ上げる。
俺の笑みに気付いたのか、幸が慌てて俺を押し返そうと腕を胸に当て突っぱった。
「こ、こここ、これは、いたずら、ではないような気が…?!」
「イタズラだろ?…アンタが考えてたのとは、違うかもしれないがな」
今更うろたえても無駄だ。
俺は抵抗をものともせず、両腕を絡めとるとベッドに押し付ける。
「ま、まさむね、どの…?!」
「イタズラ、させてもらうぜ?」
「え、や…っ!」
俺の言葉に身を竦めた幸の首筋に顔を埋め、吸い付くと逃れるように幸が身を捩った。
それをいいことに背中を探りファスナーを引き下ろす。
露になった肩にやんわりと歯を立てると、びくりと体を震わせた。
「ひ…っ、お、おやめ、くだされ…っ」
「やめねぇ。アンタが悪いんだぜ?…そんな格好で俺を誘うからよ…」
「な…っ、そ、そそそ、某はそのようなこと…!」
途端に頬を真っ赤に染めて首を振る幸が、途轍もなくcuteに見えてたまらねぇ。
深く唇を合わせながら、細身の体を弄り性急に身に纏っているものを剥いでいく。
「…ん、ふ…ぅ、ん……!」
鼻にかかった甘い声を上げながら、身を捩じらせる幸を体で押さえつけ肩からワンピースを落とす。
滑らかな肌を撫であげ、探り当てた胸の突起をきゅ、と摘み上げた。
「…んぅ…!……ゃあ…っ」
口付けを振りほどき、くっと首を仰け反らせて幸が喘ぐ。そんな姿にも濡れた唇から零れる甘い声にも、全てに煽られている気がする。
赤く立ち上がったそれを口に含み、吸い上げればいやいやと頭を振り、ぎゅっと肩口をつかまれた。
それでも構わず舌を這わせたまま、剥き出しの脚に触れた。
「ひゃ…っ、ま、まさむね、どの…!」
ぴくりと震えた脚をするすると撫であげて、ふわふわのかぼちゃぱんつに指先が触れた。
「……またあいつらに騙されてこんなの着やがって…」
「……ぅ…?」
俺の呟きが聞き取れなかったのか、潤んだ瞳で幸が俺を見下ろしてくる。
その瞳を見返しながら俺はそれを引き下ろした。
咄嗟に閉じようとした脚に膝を割り込ませることで阻止すると、ふるりと揺れた幸自身に指を絡めた。
「や…っ、…あ…!」
肩を掴んでいた手が伸び、首にしがみついてきた。
溢れ出した蜜を絡めながら、擦り上げるとすすり泣くような声が耳元で洩れ聞こえてくる。
「…イイのか…?」
「ぁ、…ぅあ…ぁ…!」
紅く染まった耳に唇を寄せて囁けば、こくこくと幾度も頷きすがり付いてくる。
ひっきりなしに上がる声と、俺の手をしとどに濡らす蜜が幸の限界を伝え。
「……いいぜ、イキな…」
「ひ…っ、あ、あぁ、ア…っ…!」
耳朶に噛り付きながら根元から擦り上げると、びくんと体を大きく震わせ背を仰け反らせた。
指に絡んだ白濁を舐めとりながら、荒い息を吐く幸を見下ろすとぼんやりとした瞳で見つめてきた。
「……ぁ、さ…ぇ…どの…」
掠れた声に顔を寄せると、徐に腕が伸びてきて幸がすがり付いてきた。
「…幸…?」
「……違う、でござる…」
ぽすりと胸元に埋められ、くぐもった声に俺は眉を顰める。
「……what…?」
「…いたずらじゃ、ないでござる…」
「Oh…まだ言ってんのかよ…だから、アンタが思ってるイタズラとは…」
ふるふると首を横に振り、おずおずと顔を上げた。
「…………某も、してほしかったら…イタズラには、ならないでござろう…?」
「…っ!……あ、のな…っ!」
思いも寄らぬ誘い文句に、ぷつり、と理性の糸が切れた。
ぐい、と体をひっくりかえしうつ伏せさせると腰を高く掲げる。
「…ぁ…っ」
怯えた声が上がったのも気付かず、双丘を割り開きその奥の蕾に舌を這わせる。
「う、ぁ…!…あ、はぁ…ぅん!」
ひくひくと蠢くそこへ指を差し入れると、熱く潤んだ内壁が締め付けてきて自身が疼いた。
指を増やしながら内壁を擦り、緩くひっかくと上がる甲高い声が更に俺を煽る。
「…あぅ…、も…、ま、さむね…どのぉ…っ」
恥ずかしげに、それでも瞳に情欲の色を浮かべた幸が振り向き、喉が鳴った。
指を引き抜くと、見せ付けるように身に着けていたものを取り去る。
幸の体がひくり、と期待に震えたのが判った。
「……sweetsより、こっちのほうがいいのかよ…幸?」
「…………いじわる、いわないでくだされ…」
ふいと顔を枕に埋めてしまった幸にくつくつと笑いながら覆いかぶさる。
俺自身が触れて、幸の背が小さく跳ねる。蕾に自身を緩く押し付けると物欲しげにひくついていた。
「まあ…イタズラにはなってねえが……菓子よりも満足させてやるよ…」
言い終わる前にぐっと腰を押し進めると、濡れた音を立てて蕾が俺自身を飲み込む。
「あ…っ、ぁ、はあ…!」
「…きつ……」
包み込み締め付けられ、思わず息を呑んだ。動きを止めたままでいると、無意識なのか強請るように幸の腰が揺れた。
「焦るなよ…欲張りすぎは、よくねえぜ?」
「…や……ぁ…!」
焦らすようにぎりぎりまで引き抜いてはゆっくりと突き入れると、足りないと腰が蠢き内壁が締め付けてくる。
余裕のあるように見せているが、今まで散々煽られていた上に最後の誘い文句で理性も既にない。
「…も、と……くださ、れぇ…」
ほら、こいつはこんな風に俺の理性なんて粉々にしてくれるから。
「…しらねえ、ぞ…!」
俺はそう告げると、勢いよく最奥へ自身を突き入れた。じゅぷり、と濡れた音が2人を繋ぐ部分から零れた。
おまけ。
『それで、どういうつもりか聞かせてもらおうじゃねえか』
「……最初の提案は私ではなく島ですが」
『…アイツはお前から貰ったっつってたけどなぁ…』
「ただ手渡せと言われて手渡しただけです。……いや、着替えも…」
『手伝ったのかてめぇ!!!!!』
「いえ、手伝うかと訊ねたら断られましたが?」
『………今度、面貸せ…』
…最初は拍手お礼用SSのつもりだったんですが…気が付いたらこんな長さにw
諦めて通常のお話として日の目を見ることになりました。
………よく考えたら、BASARAダテサナで初えろすですか…?
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